睡眠不足によるリスク

脳の清掃
米国ロチェスター大学医療センターの研究チームは、老廃物を排出するリンパ系が存在しない脳において、アルツハイマー病やパーキンソン病に関係する有害なタンパク質を排出する「グリンパティック系」というシステムが存在する事をサイエンス誌に発表しました。

睡眠中に神経伝達物質のノルアドレナリンが減少し、グリア細胞の間隔が拡がることで脳脊髄液の流れがスムーズになり、有害たんぱく質が洗い流されてリンパ管のように脳外へ排出されると考えられています。

グリンパティック系が最も効率的に働くのは深い睡眠状態の時ですので、長時間の睡眠を取ったとしても、睡眠の質が悪ければ老廃物は排出されません。
脳の清掃には深い睡眠が必要になるのです。

脳の機能を維持するには、睡眠時間を長くするだけでは意味が無く、睡眠の質を高める事が非常に大切なのです。